AI音声入力の精度比較|日本語327字で実測、誤り11→2か所

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最終更新日:2026/08/12

AI音声入力の精度を、OS標準・Typeless・Aqua Voiceの3方式で比較しました。

同じ327文字の日本語原稿を、それぞれ3回ずつ入力した実測です。

原稿と同じ内容に直すために必要だった修正は、OS標準11か所、Typeless 3か所、Aqua Voice 2か所です(3試行の中央値)。

ただし誤りの中身は3方式で大きく違い、OS標準の32箇所中22箇所は読点の欠落でした。

「田中」「株式会社アルティメイト」「0.8ポイント」などの固有名詞16項目では、Aqua Voiceが3試行48回すべて正解しています。

この記事では、テスト原稿の全文と9試行の生出力、測定条件までまとめて公開します。

まず無料で試せます

この記事で扱うAI音声入力ツールはTypelessです。無料プランは週8,000語まで使えるため、課金せずに手元で試してから読み進められます。

※料金ページが開きます。無料プランはそこから始められます。

この記事のポイント
  • 修正はOS標準11か所、Aqua Voice 2か所
  • 文字誤り率は3.4%・0.9%・0.6%(正規化後)
  • 固有名詞16項目はAqua Voiceが全問正解
  • OS標準の誤りは32箇所中22箇所が読点の欠落
目次

AI音声入力の精度を3方式で比較|日本語327文字の実測結果

日本語の精度がもっとも高かったのはAqua Voiceで、次がTypeless、OS標準の音声入力が最下位でした。

同じ327文字の原稿を3方式で3回ずつ入力し、生出力を原稿に一致させるまでに必要な修正を数えた結果です。

ただし後述するとおり、3方式の差の大半は誤変換ではなく読点の有無から出ています。

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入力方法 修正操作数 CER(生) CER(正規化後) 固有名詞16項目
OS標準の音声入力 11 3.4% 3.4% 45/48
Typeless(使用歴6か月) 3 4.6% 0.9% 46/48
Aqua Voice(無料プラン・辞書登録なし) 2 2.4% 0.6% 48/48

数値は各方式3試行の中央値です。

修正操作数は、生出力を原稿に一致させるために必要な挿入・削除・置換の最小合計回数(編集距離)です。

固有名詞16項目は、人名・社名・日付・数字・略語・同音異義語の計16語について、3試行で正しい表記が出た回数を数えたものです。

CERを「生」と「正規化後」に分けている理由

Typelessの生CER 4.6%は、認識の誤りではなく体裁の差です。

Typelessは段落ごとに空行を入れ、英字の前後に半角スペースを足す試行があり、それが原稿との差分として数えられています。

認識精度として比べるべきなのは、空白・改行を除き全角と半角をそろえた正規化後の値です。

OS標準は改行も空白も足さないため、生と正規化後がどちらも3.4%で一致しています。

なお、この記事は精度だけを扱っており、入力にかかる時間は音声入力とタイピングの速度を実測した記事で比較しています。

音声入力の誤認識を比較|差が出たのは誤変換より読点

3方式の誤りを種類別に数えると、OS標準は3試行で32箇所、Typelessは8箇所、Aqua Voiceは5箇所でした。

そのうちOS標準の22箇所、Typelessの5箇所、Aqua Voiceの4箇所が読点の欠落です。

つまり3方式の精度差は「聞き取りの正しさ」よりも「句読点をどこまで補うか」で決まっていました。

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誤りの種類 OS標準 Typeless Aqua Voice
読点の欠落 22 5 4
余分な読点の挿入 0 1 1
同音異義語の誤変換(第2四半期→第二四半期) 3 1 0
聞き取り違い(資料のうち→資料の事 など) 2 0 0
助詞・文字の脱落(録画データは→録画データ など) 3 0 0
語の重複・句点の誤挿入 2 0 0
1文(38文字)まるごとの欠落 0 1 0
3試行の合計 32 8 5

この表は3試行の生出力を原稿と1文字ずつ突き合わせ、差分の箇所を種類ごとに数えたものです。

Typelessでは、これとは別に英字の前後へ半角スペースが入る現象が2試行で起きました(KPI の推移、Slack の共有)。

空白は正規化で除いているため上の表とCERには含めていませんが、人に見せる文章では直すことになる差です。

同じ場所で毎回間違えるか、毎回違う場所で間違えるか

誤りは、3試行とも同じ箇所で再現するものと、その回だけ出るものに分かれました。

OS標準では「来週火曜日、」「14時から、」「特に、」など7か所の読点欠落と「第2四半期→第二四半期」が3試行すべてで再現しています。

Typelessで3試行とも再現したのは「特に、」の読点欠落1か所だけ、Aqua Voiceは3試行すべてで再現した誤りがありませんでした。

再現する誤りは修正の手順が毎回同じになるため、量が多くても作業としては機械的です。

一方でTypelessでは、試行1で1文(38文字)がまるごと出力されない事象が1回だけ起きました。

試行2と3では再現しなかったため、認識の誤りではなく録音停止か息継ぎが原因だと考えています。

ただし文章が成立したまま情報だけ消えるので、送信前の読み返しは省略できません。

読点がどこで欠け、設定やAI整形でどこまで補われるのかは、音声入力の句読点と誤変換を件数で検証した記事で詳しく分析しています。

音声入力で固有名詞はどこまで認識するか|16項目の正答率

人名・社名・日付・数字・略語・同音異義語の16項目を3試行ぶん(48回)判定した結果、Aqua Voiceは48回すべて正解でした。

Typelessは46回、OS標準は45回で、いずれも9割以上は正しく書き取れています。

落としたのは「第2四半期」「Slack」の2語だけで、人名・社名は3方式とも全問正解でした。

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分類 正解表記 OS標準 Typeless Aqua Voice
人名・社名 田中 3/3 3/3 3/3
人名・社名 斉藤 3/3 3/3 3/3
人名・社名 株式会社アルティメイト 3/3 3/3 3/3
日付・時刻・数字 9月15日 3/3 3/3 3/3
日付・時刻・数字 14時 3/3 3/3 3/3
日付・時刻・数字 第3会議室 3/3 3/3 3/3
日付・時刻・数字 0.8ポイント 3/3 3/3 3/3
日付・時刻・数字 3ページ目から7ページ目 3/3 3/3 3/3
日付・時刻・数字 2名 3/3 3/3 3/3
英字・略語 KPI 3/3 3/3 3/3
英字・略語 Slack 3/3 2/3 3/3
同音異義語 進捗共有 3/3 3/3 3/3
同音異義語 第2四半期 0/3 2/3 3/3
同音異義語 正午 3/3 3/3 3/3
同音異義語 解約率 3/3 3/3 3/3
同音異義語 前年同期比 3/3 3/3 3/3
正答率 48回中 45回(93.8%) 46回(95.8%) 48回(100%)

判定は「その試行の生出力に正解表記がそのまま含まれるか」で行っています。

OS標準が3試行とも落とした「第2四半期」は、毎回「第二四半期」と漢数字になりました。

Typelessの「Slack」は、1試行で「Slack の共有チャンネル」と半角スペースが入った形になっています。

この結果で注意したいのは、TypelessとAqua Voiceの条件が同じではない点です。

Typelessは、固有名詞を覚えるPersonal dictionaryが効いた使用歴6か月のアカウントです。

いっぽうAqua Voiceは、辞書登録をしていない無料プランの初日でした。

学習なしで16項目を全問正解した点は、Aqua Voiceの結果を高く見てよい材料になります。

単体での実測値と料金、無料枠がどこまで持つかは、Aqua Voiceの日本語精度と無料枠を実測した記事にまとめています。

精度でおすすめできるのは誰か|OS標準で足りる人と足りない人

読点を自分で打ち直す手間が気にならないなら、無料のOS標準音声入力で足ります。

実測でもOS標準の誤り32箇所のうち22箇所は読点の欠落で、聞き取り違いや脱落は5箇所しかありませんでした。

逆に、書いた文章をそのまま人に送る頻度が高いほど、AI音声入力の「直す場所が2〜3か所で済む」差が効いてきます。

OS標準のままでよい人

  • メモや下書きが中心で、体裁を整えずに使う文章が多い
  • ChatGPTなどAIへの指示が主な用途で、読点の有無が結果に響かない
  • 1日に書く量が少なく、読点を7か所打ち直しても苦にならない
  • 音声・文字データを外部サービスへ増やしたくない

Macで無料のまま精度を上げる設定手順は、Mac標準の音声入力で足りるかを判定する記事にまとめています。

AI音声入力を試した方がよい人

  • メール・チャット・議事録など、そのまま人に送る文章を毎日書く
  • 社名や人名、社内用語が多く、同じ語を毎回直している
  • 句読点の打ち直しに毎回1分近くかけている
  • 話し言葉のままではなく、整った文章として出したい

どちらのツールも課金せずに試せますが、無料で使える量には差があります。

公式ページで確認した無料枠は次のとおりです。

スクロールできます →

ツール 無料で使える量 確認日
OS標準の音声入力 制限なし(OSの標準機能)
Typeless 無料プランで週8,000語まで 2026年7月29日
Aqua Voice アカウント作成時に1,000語ぶん(週や月ごとの回復は公式に記載なし) 2026年8月12日

Aqua Voiceの1,000語は、この記事の3試行(327文字×3回)で807語を消費しました。

アプリのアカウント画面に「807/1,000」、Web側に残り193語という表示が出た状態です。

つまりAqua Voiceの無料枠は、比較のために数回試すぶんの量だと考えておくのが安全です。

1,000語では足りず、かといって課金の前に自分の文章で試したい場合は、Aqua Voiceのアプリにある招待リンクの仕組みが使えます。招待リンク経由で登録すると、有料のProプランを1か月無料で利用できます(筆者のアプリ内で発行したリンク、2026年8月12日時点)。

Aqua VoiceのProを1か月無料で試す(招待リンク)

※招待リンクです。ここから登録した方がクレジットを使うと、筆者にもProの1か月無料が付与されます。この記事の測定はすべて無料プランで行っており、精度の順位は特典の有無と関係なく実測値のとおりです。Aqua Voiceとは広告契約や金銭の受け取りはありません。

料金と無料枠を含めて2製品のどちらを選ぶかは、TypelessとAqua Voiceを条件別に比較した記事で整理しています。

3方式×3試行の生出力を全文公開|どの語をどう間違えたか

ここからは、修正を加える前の出力9本と、読み上げたテスト原稿の全文を公開します。

集計値だけでは「自分の仕事で困る誤りかどうか」は判断できないためです。

誤変換や脱字が入ったままなのが、正しい状態です。

読み上げたテスト原稿(327文字・9文)

音声入力が苦手とする人名・社名・日付・数字・カタカナ語・同音異義語を意図的に混ぜたビジネス文書です。

来週火曜日、9月15日の14時から、第3会議室でプロジェクトの進捗共有を行います。参加者は営業部の田中さん、開発部の斉藤さん、外部パートナーである株式会社アルティメイトから2名の予定です。事前に共有した資料のうち、KPIの推移をまとめたスライドは3ページ目から7ページ目までを更新しました。特に、第2四半期の解約率が前年同期比で0.8ポイント改善している点を強調してください。当日のオンライン会議のリンクは、Slackの共有チャンネルに投稿します。録画データは後日、社内のドライブに保存する予定です。機密情報を含むため、外部への転送は控えてください。ご質問があれば、金曜日の正午までにメールでお送りいただけると助かります。以上、よろしくお願いいたします。

同じ原稿を読み上げれば、自分の環境でも同じ条件で試せます。

OS標準の音声入力の生出力(3試行)

OS標準の音声入力 3試行の生出力を開く

試行1(差分9箇所)

来週火曜日9月15日の14時から第3会議室でプロジェクトの進捗共有を行います。参加者は営業部の田中さん、開発部の斉藤さん、外部パートナーである株式会社アルティメイトから2名の予定です。事前に共有した資料のうち、KPIの推移をまとめたスライドは3ページ目から7ページ目までを更新しました。特に第二四半期の解約率が前年同期比で0.8ポイント改善している点を強調してください。当日のオンライン会議のリンクはSlackの共有チャンネルに投稿します。録画データ後日社内のドライブに保存する予定です。機密情報を含むため、外部への転送は控えてください。ご質問があれば金曜日の正午までにメールでお送りいただけると助かります。以上よろしくお願いいたします。

試行2(差分13箇所)

来週火曜日9月15日の14時から第3会議室でプロジェクトの進捗共有を行います。参加者は営業部の田中さん、開発部の斉藤さん、外部パートナーである株式会社アルティメイトから2名の予定です。事前に共有した資料のうち、KPIの推移推移をまとめた。スライドは3ページ目から7ページ目までを更新しました。特に第二四半期の解約率が前年同期比で0.8ポイント改善している点を強調してください。当日のオンライン会議のリンクはSlackの共有チャンネルに投稿します。録画データ後日社内のドライブに保存する予定です。機密情報を含むため外部への転送が控えてください。ご質問があれば金曜日の正午までにメールでお送りいただけると助かります。以上よろしくお願いいたします。

試行3(差分10箇所)

来週火曜日9月15日の14時から第3会議室でプロジェクトの進捗共有を行います。参加者は営業部の田中さん、開発部の斉藤さん、外部パートナーである株式会社アルティメイトから2名の予定です。事前に共有した資料の事、KPIの推移をまとめたスライドは3ページ目から7ページ目までを更新しました。特に第二四半期の解約率が前年同期比で0.8ポイント改善している点を強調してください。当日のオンライン会議のリンクはSlackの共有チャンネルに投稿します。録画データは後日社内のドライブに保存する予定です。機密情報を含むため、外部への転送は控えてください。ご質問があれば金曜の正午までにメールでお送りいただけると助かります。以上よろしくお願いいたします。

読点がほとんど入らない代わりに、固有名詞と数字はすべて正しく書けています。

Typelessの生出力(3試行)

Typeless 3試行の生出力を開く

試行1(差分3箇所)※1文が欠落しています

来週火曜日、9月15日の14時から第3会議室でプロジェクトの進捗共有を行います。 参加者は営業部の田中さん、開発部の斉藤さん、外部パートナーである株式会社アルティメイトから2名の予定です。 事前に共有した資料のうち、KPI の推移をまとめたスライドは3ページ目から7ページ目までを更新しました。特に第2四半期の解約率が前年同期比で0.8ポイント改善している点を強調してください。 録画データは後日、社内のドライブに保存する予定です。機密情報を含むため、外部への転送は控えてください。 ご質問があれば、金曜日の正午までにメールでお送りいただけると助かります。 以上、よろしくお願いいたします。

試行2(差分2箇所)

来週火曜日、9月15日の14時から、第3会議室でプロジェクトの進捗共有を行います。 参加者は営業部の田中さん、開発部の斉藤さん、外部パートナーである株式会社アルティメイトから2名の予定です。 事前に共有した資料のうち、KPIの推移をまとめたスライドは、3ページ目から7ページ目までを更新しました。特に第2四半期の解約率が前年同期比で0.8ポイント改善している点を強調してください。 当日のオンライン会議のリンクは、Slackの共有チャンネルに投稿します。録画データは後日、社内のドライブに保存する予定です。 機密情報を含むため、外部への転送は控えてください。 ご質問があれば、金曜日の正午までにメールでお送りいただけると助かります。 以上、よろしくお願いいたします。

試行3(差分3箇所)

来週火曜日、9月15日の14時から第3会議室でプロジェクトの進捗共有を行います。 参加者は営業部の田中さん、開発部の斉藤さん、外部パートナーである株式会社アルティメイトから2名の予定です。 事前に共有した資料のうち、KPI の推移をまとめたスライドは3ページ目から7ページ目までを更新しました。特に第二四半期の解約率が前年同期比で0.8ポイント改善している点を強調してください。 当日のオンライン会議のリンクは、Slack の共有チャンネルに投稿します。録画データは後日、社内のドライブに保存する予定です。機密情報を含むため、外部への転送は控えてください。 ご質問があれば、金曜日の正午までにメールでお送りいただけると助かります。 以上、よろしくお願いいたします。

段落ごとに空行が入り、試行1と3では「KPI」「Slack」の後ろに半角スペースが足されています。

Aqua Voiceの生出力(3試行)

Aqua Voice 3試行の生出力を開く

試行1(差分1箇所)

来週火曜日、9月15日の14時から、第3会議室でプロジェクトの進捗共有を行います。 参加者は営業部の田中さん、開発部の斉藤さん、外部パートナーである株式会社アルティメイトから2名の予定です。事前に共有した資料のうち、KPIの推移をまとめたスライドは3ページ目から7ページ目までを更新しました。特に、第2四半期の解約率が前年同期比で0.8ポイント改善している点を強調してください。 当日のオンライン会議のリンクはSlackの共有チャンネルに投稿します。録画データは後日、社内のドライブに保存する予定です。機密情報を含むため、外部への転送は控えてください。 ご質問があれば、金曜日の正午までにメールでお送りいただけると助かります。以上、よろしくお願いいたします。

試行2(差分2箇所)

来週火曜日、9月15日の14時から、第3会議室でプロジェクトの進捗共有を行います。 参加者は営業部の田中さん、開発部の斉藤さん、外部パートナーである株式会社アルティメイトから2名の予定です。事前に共有した資料のうち、KPIの推移をまとめたスライドは、3ページ目から7ページ目までを更新しました。特に第2四半期の解約率が前年同期比で0.8ポイント改善している点を強調してください。 当日のオンライン会議のリンクは、Slackの共有チャンネルに投稿します。録画データは後日、社内のドライブに保存する予定です。機密情報を含むため、外部への転送は控えてください。 ご質問があれば、金曜日の正午までにメールでお送りいただけると助かります。以上、よろしくお願いいたします。

試行3(差分2箇所)

来週火曜日、9月15日の14時から、第3会議室でプロジェクトの進捗共有を行います。 参加者は営業部の田中さん、開発部の斉藤さん、外部パートナーである株式会社アルティメイトから2名の予定です。 事前に共有した資料のうち、KPIの推移をまとめたスライドは3ページ目から7ページ目までを更新しました。特に第2四半期の解約率が前年同期比で0.8ポイント改善している点を強調してください。 当日のオンライン会議のリンクはSlackの共有チャンネルに投稿します。録画データは後日、社内のドライブに保存する予定です。機密情報を含むため、外部への転送は控えてください。 ご質問があれば、金曜日の正午までにメールでお送りいただけると助かります。以上、よろしくお願いいたします。

誤変換はゼロで、差分は読点の欠落と1か所の余分な読点だけでした。

英字の前後に半角スペースが入る現象も起きていません。

精度の測り方と測定条件|CERと修正操作数の定義

この記事の精度は、体感ではなく生出力と原稿の差分から機械的に計算しています。

使っている指標は3つで、いずれも生出力を公開しているため誰でも計算し直せます。

  1. 修正操作数:生出力をテスト原稿に一致させるために必要な、挿入・削除・置換の最小合計回数(編集距離)。空白・改行を除き、全角と半角をそろえた状態で数える
  2. 文字誤り率(CER):上の編集距離を原稿の文字数327で割った値。無加工の「生」と、表記をそろえた「正規化後」の両方を出す
  3. 固有名詞正答率:人名・社名・日付・数字・略語・同音異義語の16項目について、正解表記がその試行の出力に含まれた回数の割合

修正の量を「押したキーの回数」で数えていないのは、カーソル移動や変換のやり直しをどう数えるかで値が何倍も変わり、追試できなくなるためです。

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項目 内容
測定日 OS標準・Typeless:2026年7月29日/Aqua Voice:2026年8月12日
機種 MacBook Air 15インチ(M5/メモリ24GB)
OS macOS Tahoe 26.5.2
マイク 本体内蔵マイク(外付けマイクなし)
録音環境 静かな室内
入力先 テキストエディット 1.20(全方式で共通)
OS標準の音声入力 macOS 26.5.2 同梱(システム設定>キーボード>音声入力)
Typeless 2.1.0/無料プラン/使用歴 約6か月
Aqua Voice 0.18.8/無料プラン/辞書登録なし
試行回数と採用値 各方式3試行、採用値は中央値
読み上げ方 原稿を目で追いながら通しで読む(文ごとに区切らない)
原稿の扱い 原稿はiPhoneまたは紙に表示し、Mac上には置かない。試行前にクリップボードを無関係な文字で上書きする

原稿をMacの画面に出さないのは、AI音声入力ツールが画面上のテキストや過去の入力を参照しうるためです。

原稿をMac上でコピーしてから読み上げると固有名詞の正答率が上がってしまい、読者が自分の環境で試したときの数字と合わなくなります。

この比較の限界として書いておくこと

測定日が2週間離れています。OS標準とTypelessは7月29日、Aqua Voiceは8月12日の測定です。

機種・マイク・環境・原稿・読み上げ方はそろえていますが、同じ日に続けて測ったわけではありません。

学習の状態がそろっていません。Typelessは使用歴6か月、OS標準はAppleのパーソナライズ音声認識モデルが効いた状態です。

Aqua Voiceだけが、学習も辞書登録もない初日の状態でした。

確定までの待ち時間は測っていません。Aqua Voiceの公式FAQは、発話停止から約450ミリ秒で確定テキストが出ると説明しています。

体感でも長い文で1秒程度でしたが、ストップウォッチで単独計測していないため、実測値としては扱いません。

読み上げは1人分のデータです。話し方や声質で結果は変わるため、テスト原稿を公開しています。

まとめ:AI音声入力の精度比較でわかったこと

要点を改めて整理します。

  • 修正はOS標準11か所、Typeless 3か所、Aqua Voice 2か所:327文字を原稿と同じ内容に直すのに必要だった編集距離の中央値
  • 正規化後の文字誤り率は3.4%・0.9%・0.6%:AI音声入力2つはOS標準の4分の1以下だった
  • 差の正体は読点:OS標準の誤り32箇所のうち22箇所が読点の欠落で、聞き取り違いは2箇所しかない
  • 固有名詞16項目はAqua Voiceが48回中48回正解:辞書登録なしの初日でTypelessの46回、OS標準の45回を上回った
  • 1文がまるごと消える事故もある:Typelessで3試行中1回発生。送信前の読み返しは省略できない

読点を打ち直す手間が許せるなら、無料のOS標準でも実用になります。

そのまま人に送る文章を毎日書くなら、直す場所が2〜3か所で済む差は毎日効いてきます。

次のステップ

Typelessは無料プランが週8,000語まであり、課金せずに自分の用途で使い心地を確かめられます。プランの内容は料金ページで確認できます。

解約手順まで先に確認したい方 → Typelessの料金と無料枠を実機で確認

AI音声入力の精度に関するよくある質問(FAQ)

日本語の精度がいちばん高いAI音声入力はどれですか?

この記事の実測ではAqua Voiceでした。327文字の原稿を3回入力した結果、修正が必要だった箇所は中央値で2か所、正規化後の文字誤り率は0.6%、固有名詞16項目は3試行48回すべて正解です。Typelessは3か所・0.9%・46回、OS標準の音声入力は11か所・3.4%・45回でした。ただしTypelessは使用歴6か月で固有名詞を学習済み、Aqua Voiceは辞書登録なしの初日という条件差があります。

OS標準の音声入力は精度が低いのですか?

聞き取りの精度は低くありません。3試行32箇所の誤りのうち22箇所は読点の欠落で、聞き取り違いは2箇所だけでした。「田中」「株式会社アルティメイト」「0.8ポイント」といった固有名詞・数字も3試行すべて正解しています。差が出るのは、話した内容から句読点を補って読みやすい文章に整える部分です。

音声入力で固有名詞はどれくらい正しく変換されますか?

今回のテスト原稿では、3方式とも人名(田中・斉藤)と社名(株式会社アルティメイト)は全問正解でした。落ちたのは「第2四半期」と「Slack」の2語だけです。「第2四半期」はOS標準が3試行とも「第二四半期」と漢数字に変換しました。ただし社内用語や珍しい表記は原稿に含めていないため、自分の業務で使う語で試すのが確実です。

文字誤り率(CER)が「生」と「正規化後」で違うのはなぜですか?

ツールが加える体裁と、認識の誤りを分けるためです。Typelessは段落ごとに空行を入れ、英字の前後に半角スペースを足す試行があるため、無加工で比べると生CERが4.6%まで上がります。空白・改行を除き全角と半角をそろえた正規化後は0.9%で、これが認識精度に近い値です。OS標準は体裁を変えないため、生と正規化後がどちらも3.4%で一致します。

この比較は自分でも再現できますか?

できます。記事内にテスト原稿327文字の全文と、3方式9試行の生出力、測定条件をすべて載せています。同じ原稿を読み上げて、出力を原稿と突き合わせれば、同じ指標で自分の環境の数値を出せます。なお読み上げるときは原稿をパソコンの画面に表示せず、スマホや紙で読むのがおすすめです。画面上のテキストを参照するツールがあり、精度が実力より高く出ることがあります。

公式リンク(出典・最終確認)

最終確認日:2026/08/12

この記事を書いた人:ひだりうちわ

AI音声入力ツールの実利用者。Typelessを無料プランで日常的に使用し、比較記事で扱うツールは実際に導入・操作したうえで検証しています。音声ファイル・画面収録は公開していませんが、テスト原稿の全文、各ツールの生出力全文、所要時間・誤り箇所などの計測値と測定条件を記事内で公開し、実測データに基づいて比較しています。料金・仕様は公式情報を確認日とともに掲載しています。

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この記事を書いた人

AI音声入力ツールの実利用者。Typelessを有料契約して日常的に使用しているほか、比較記事で扱うツールは実際に導入・操作したうえで検証しています。

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